過干渉型毒親家庭で育つということ

スパルタ教育型・過干渉型毒親の支配下から逃れ、自由を手に入れるまで。

教育虐待の爪痕

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教育虐待で本当に辛い事とは

最近ネット上の記事で見かける、教育虐待という言葉。

うん、私の家庭も教育虐待は行われていたよね。

塾に通わされること自体が苦痛なのではなく、辛いのは塾でも良い成績を取らないと罵倒されたこと。学校の成績は良かったけれど(それについては大して褒めてもらえず)、熾烈な中学受験を勝ち抜いてきた関西私立御三家の生徒がウヨウヨいるT会(東大京大受験塾)で良いクラスに上がるのは簡単なことではない。

罵倒されるだけならともかく、もっと辛いのは、自由が制限されていて、気晴らしの手段がほとんど無かったこと。

 

教育虐待によってグレてしまった人達の記事は、中学受験失敗、高校受験失敗した人達の話が中心なので、我が家のように母親の見栄で小中高エスカレーター式⇒教育資金が尽きて私大に通わせられないので国公立以外ダメと言われ猛勉強させられる、というタイプの話は聞いたことがないのでうちが特殊なのだろう。

しかしここで強調しておきたいのは、受験に失敗しなくとも、有名大学に無事合格しても教育虐待を受けた子供には心の傷が残るということだ

私は、親から可愛がられた、甘えさせてもらった、という実感が全くない。教育に金を出してもらった、ということは感謝しなければいけない事なのだろうが、親は私の好きな物・好きな事には興味・理解が微塵も無いのだった。私自身を見てくれているという実感が全く無かったし、あらゆる自由を制限されていたため私個人が尊重されているという実感も無かった

教育虐待によって今も残る心の傷の例を挙げたいと思う。

 

教育に関する全ての話をシャットアウトしたい

 

私の勤務先で、日本から駐在で当地に来ている人達が、「りかこさん京大卒だって、すごくないですか!?」と社内の他の日本人達に広めるのも勘弁して欲しいし(以前Facebookのプロフに記載していたのを同僚の一人に閲覧されてから一気に社内に噂が広まったが、現地採用の平社員なので逆に恥ずかしい)、

子持ちの人達が子供の学校や教育について話しているのが耳に入るだけでも複雑な気持ちになり、早く別の話題にならないかな、と思ってしまう。

複雑な気持ち…というのは、彼らが、私の親とは違って、子供の実力に合わせて、精神的なゆとりを失わないような教育を考えてあげていることが伝わってくるからで、あぁうちの両親もこんなだったらどんなにか良かっただろう…という思いがチラっと頭をかすめてしまうからだ。

こんな私が子供を持ったら、育てていくにつれて子供時代の辛い出来事がフラッシュバックするようになり、気が狂ってしまうだろう。

 

自分自身が生きられなかった「子供らしい子供時代」を謳歌する子供達に無意識に嫉妬を感じてしまう

 

呑気にはしゃいでいる子供達に対する嫉妬心が私を子供嫌いにさせていて、子供の多い場所にはあまり近寄りたくない。単にはしゃいでいるだけなのに、彼らの親達は何でそんなに幸せそうな笑顔で子供達を見つめているのだろう…。私の親が喜ぶのは私が塾や学校で良い成績を取った時だけだったのに。

 

自由を侵害されることに過度に敏感になる

 

親の支配下にいた時代には散々自由を制限されていたので、今ある自由な環境が非常に理想的で有難みをかみしめながら満喫しており、子供を持つことによってこの自由が無くなるのは勘弁という気持ちもあり、仮に子供がいたとしても、自分自身を優先するあまり極度な放任に走ってしまいそうで、子供を持つことは私にとってやはり現実的ではない。

 

教育虐待の代償 - 孫は諦めてね!

 

子供に教育虐待をする親は、いわゆる(親の考える)「良いレール」に子供を乗せたくて過度な教育をしてしまうのだろう。

その(親の考える)「良いレール」は良い大学、良い会社、良い結婚、子孫繁栄…と続く予定なのだろうが、幸せな子供時代を送っていない人は、運良く良い大学、良い会社または良い結婚…まで行きつけたとしても、その先の段階である、子供を持つという事を躊躇、どころか拒絶してしまうこともあるのでは無いだろうか。

私の周りを見ると、幼少期に貧乏だった人、片親の人、両親が離婚している人、つまり一般的には多少苦労ある子供時代を送ったであろうことが想像されるケースであっても、教育虐待を受けず(もちろん通常の虐待も受けず)に育った人達は、やはり自然に子供が欲しくなるようだ。そして実際に子供を授かり、たまには大変なこともありながらも幸せそうに子育てをしている。

教育虐待により、そうした普通の人間が持ちうる自然な欲求を持てなくなってしまうことは多いにあり得るのだ。

 

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